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ガラパゴスの海の生き物9種が絶滅か? 2009.12.18
「オイオイ、遂に世界遺産の話かよ。」と言われそうで、恐縮ですが・・・。
先日、自然環境保護団体「コンサべーション・インターナショナル」(CI)が、ガラパゴスの海の動植物9種が絶滅ないし絶滅の 危機に陥っている、と警告を出しました。(コンサべーション・インターナショナルのプレスリリース)
新聞にも記事が載っていたので、読まれた方も多いんじゃないかと思います。
原因は、エルニーニョ現象による海水温上昇と、人間の経済活動。
ガラパゴス諸島といえば南米エクアドル沖にあり、ダーウィンが進化論を提唱するきっかけとなった島で有名ですが、ユニーク な生態系を保っている動植物が数多く生息することで、1978年にユネスコ世界遺産(自然遺産)第1号に登録されて以来、 観光ブームが起き、人口、観光客ともに10倍以上に膨れ上がり、現在、人口は3万人、年間観光客は15万人以上にも 上ります。
そのことがガラパゴスの自然を破壊し、皮肉にも2007年6月に「危機遺産リスト」に登録される結果となりました。
ガラパゴスといえば絶海の孤島?
恥ずかしながら、ちょっと前まではガラパゴス諸島の現状などほとんど知らず、こんなにも多くの人が住んでいる、とは思っても いませんでした。
ガラパゴスといえば絶海の孤島、といったイメージがあったんですが、以前テレビでこの島の現状をリポートした番組を 見てびっくり。
立派な町並みは多くの観光客で賑わい、活気あふれる漁港には魚のおこぼれにありつこうとペリカンが集まり、車が行き交う道路を、 あのリクイグアナがのっそりのっそりと歩く光景が映し出されていました。
それは「ガラパゴス」という言葉から連想するイメージに、およそ似つかわしくないものでした。
結果、流入する人間の急激な増加に体制が追いつかないため、生活廃水はそのまま海に垂れ流され、大量のゴミは 自然の中の処分場で野焼きされる、といった深刻な状態です。
1970年代までは4,000人ほどの人がひっそりと暮らす、静かな島だったことを考えると、まさにダーウィンもびっくり、 でしょう。
世界遺産の海に潜る意味
最近は、ガラパゴス諸島へのダイビングツアーも、盛んに行われているようです。
でも以前、ダイビング雑誌でガラパゴスツアーを特集しているのを見て、妙な違和感を感じたのを覚えています。 「こんな所まで行っていいの?」というのが、その時の素直な感じでした。
確かに今話題の場所だし、海の中も豊かな生態系が広がっているようです。行けば、きっと思い出のダイビングとなることでしょう。
でも、一方で自然を大切にしよう、などど言いながら、他方で貴重な自然を破壊する結果につながるようなツアー記事を 掲載することに、雑誌発行者は矛盾を感じなかったんでしょうか。ダイビング雑誌でデカデカと特集を組むことの、影響力の 大きさを考えなかったんでしょうか。
個人的には、わざわざ地球の反対側の、貴重な自然が残る島に行ってまで、海に潜ることはないんじゃないの、と思って しまいます。もっと近くに、受け入れ体制の整った、それなりのキャパがある、すばらしい海はいっぱいあるんですから。
気の遠くなるような年月をかけて作られたものが、あっという間に失われてしまうことに、危惧の念を覚えざるをえません。
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