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バディシステムの意味は?
ダイビングの講習では、必ずバディシステムについて習います。
ダイビングを行うときは、必ず2人でペアを組んで潜るというアレです。みなさんも習ったことと思います。 私も講習で習い、それを信じてきました。確かに水中でなにかあったとき、1人より2人の方が安全ですよね。
でも何年か前、私がとある場所(ここではポイント名は伏せておきます)へ潜りに行った時に、バディシステム について考えさせられる出来事が起こりました。ダイビングの支度をして潜ろうかというとき、 50mほど離れたところに人だかりができていたので行ってみると、ダイバーが2人横たわっていました。 1人は顔が土気色をしていてピクリとも動かず、1人は息も絶え絶えの状態でした。
程なく救急車が来て、病院に搬送されましたが、翌日の新聞記事で1人がなくなったことを知りました。 その記事によるとダイバーは親子で、どうやら息子さんのほうがエアー切れになり、 お父さんも助けようとして、おぼれたとのことでした。
お父さんのほうは助かりましたが、もし2人とも命を落としていたらいったいバディシステムって なんだろう、と後から思ったのです。
バディを組んでいたがために、他人を助けようとして自分も命を危うくする(最悪のケースでは命を落とす) 場合もあるのでは、という考えが頭をよぎったのです。
誰とバディを組むのか?
確かにちょっとしたトラブルなら、我々レジャーダイバー(イントラのように訓練を 積んだプロダイバー以外のダイバーを意味します)でも手助けすることができます。 (初期のちょっとしたトラブルに手を貸して解決してあげることが、大きなトラブルを 未然に防ぐことになるかもしれませんが・・・)
でも、生命に関わるような重大なトラブルが発生したとき、我々レジャーダイバーが 自分の安全を確保しながら、他人を助けることが出来るのでしょうか。
私は今までに600本以上潜ってきましたが、未だにそんな自信はありません。何度か、 水中で困っているダイバーの手助けはしましたが、人を助けるといった大袈裟な ものではありません。ちょっと手を貸すといった程度です。ましてや、ダイビングに それほど慣れていない方同士なら、なおさらでしょう。
そう考えると、単に友達同士だからとか、同性だから、或いはレベルが同じくらいだから といった理由でバディを組むのがいいのか、疑問がありそうです。一番良いのは、 ガイドなりイントラとバディを組むのが理想でしょう。でもそんなことは現実的にはほぼ不可能です。
「誰とバディを組むのか」という問題は、実は非常に大事な、かつ難しい問題なのに、 実際のダイビングの場面では割と簡単に決められているようです。
バディシステムの功罪
私はダイビングのたびに、エアーの消費量を記録しています。その記録をみると、 自分より経験の浅い人とバディを組んだ時は、1人のときより確実にエアー消費量が 増えています。バディに注意を払うので、当然の結果なのですが・・・。
でもこれは、ダイビングに一番いいと言われているリラックスした状態とは明らかに 反しています。自分がよく知っているポイントでは、1人でのダイビングが一番 リラックスできるというのは、私だけではないと思います。
そう考えると、バディシステムが唯一絶対のものなのか、私自身のなかでも結論が出て いません。だからといって勿論バディシステムを否定する気は毛頭ありません。 長いダイビングの歴史の中で考えられた安全への配慮のためのシステムであり、 又誰かと同じ経験をすることによって喜びや楽しみを分かち合うことは素晴らしいことです。 私にもそういった経験は少なからずあるので・・。・
こんなことを考えながらも、結局はその時々に応じて、時には初めて会う誰かとバディを 組んで潜っているのです。
 
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